元気なまち橋本をめざし
「若い世代の希望をかなえる、住んでよかった住みたくなるまち」をスローガンに、
充実した子育て支援、移住定住促進施策を展開していきます。
橋本市は、高野街道と大和街道が交差する場所で、歴史・文化の薫りを感じることができます。国宝である人物画像鏡を所蔵している隅田八幡神社や、奈良時代に建立された国の重要文化財である利生護国寺などがあります。ちょっと変わったところでは、人魚のミイラと石童丸の伝説が残っている学文路苅萱堂(かむろかるかやどう)もあります。
100年以上の伝統を受け継いだ紀州へら竿は、国の伝統的工芸品に指定され、高い評価を得ています。隠れ谷池では、ヘラブナ釣りも味わうことができます。また、パイル織物では日本屈指の一大産地であり、高度な技術を活かして商品開発を手がけています。特産品の柿で染め出したレッグウォーマーも独特の味わいが人気を集めています。
市の特産品のビッグスリーは、柿、卵、ぶどうです。とくに卵は、県内生産量の過半数を占める県下随一の産地で、この卵と地元特産品を使ったユニークなオムレツメニューを飲食店で創作・提供する『オムレツの街はしもと』もかなり定着してきました。
橋本市では約30年前から南海高野線「林間田園都市」駅を中心に数々のニュータウン開発が進み、他地域からの人口流入を図ってきました。現在は、元気なまち橋本をめざし「若い世代の希望をかなえる、住んでよかった住みたくなるまち」をスローガンに、子育て環境・支援の充実、企業誘致、移住定住促進など様々な課題に取り組んでいます。
定住促進係を設け、市の移住定住サイトや、フリーペーパー、SNSで情報を発信し、また、大阪や東京で移住フェアなどにも出展。転入夫婦の新築住宅の取得補助50万円や、銀行と連携した住宅ローン優遇を実施し、移住を応援する制度を整えています。
中学生までの医療費無料、学童保育所保育料の助成、特定不妊治療費助成などの金銭的支援に加え、0歳児からの受け入れ体制にも力を入れ、こども園7園、幼稚園・保育園14園と多くの施設を設置。平成28年度当初の待機児童数はゼロを達成しています。また市内6カ所に子育て支援センターを設け、親子の交流や育児相談など地域の身近な相談場所として気軽に利用していただいています。
「ヘスティア」は、保護者が孤立することなく笑顔で子育てができるよう支援活動を行っているグループで、市ではここと連携した子育てのサポートを実施しています。また、教育部門だけでなく福祉部門と連携し、子育て生活全般について支援を充実したいと考えています。
橋本市には県立の中・高一貫校があります。また、橋本市立小・中学校では早くから小・中一貫教育に取り組み、小・中学校が互いに連携を深めた教育を行っています。現在では幼稚園の年長組から小学生、中学生へと連携したサポート体制があり、安心して子育てが行えるよう配慮されています。
「彩の台」は京奈和自動車道の橋本東I.C.が近接し、また商業施設も整備されていることから、市としては東部エリアの中心となる生活拠点として位置付け、市が将来に向かって取り組んでいる課題に対応する上でのモデル地区として認識しています。
「彩の台」は企業誘致という課題とからめて職住近接のための受け皿となるエリアです。いま「彩の台」の北部で企業団地の開発計画を進めていますが、ここに新たな企業を誘致することで、その企業の雇用者の「彩の台」など市内への移住・定住の促進を図り、、職住近接の街づくりを進めていこうと考えています。
「彩の台」には子育ての街としてのシンボルとなる幼保一元化施設「あやの台チルドレンセンター」(あやの台幼稚園・保育園)があります。これは平成16年の構造改革特区申請から生まれたこども園のモデル事業施設で、平成17年に開設されました。病後児保育なども実施しており、子育て支援の先駆けとなった施設です。
平成25年に開校したあやの台小学校では、放課後等の子どもたちの居場所づくりのために「ふれあいルーム」があり、また地域の方々が講師となる土曜講座も開かれています。そこでは、スポーツや伝統の遊び、地域の歴史や文化を教え、子どもたちと交流を図る取り組みが行われています。
市としてはこの商業ゾーンを、日常の生活利便機能などが集積する地域生活拠点として位置付けています。これがさらに充実すると、京奈和自動車道橋本東I.C.を利用した集客が五条市などの奈良エリアや和歌山方面へと広がっていき、ますます地区が活性化し、橋本市も大いに活性化する。そんな大きな期待を寄せています。
HASHIMOTO CITY